
カニを急ぎでも美味しさを保つ解凍方法と黒くなる原因とは?
通販でカニを購入すると、ほとんどのカニが冷凍状態となります。
これは鮮度や味を保つ為のものですが、解凍で失敗してしまうと、それが台無しになってしまいます。
そこでここでは、カニを美味しく食べる為の解凍方法や、急ぎで使用する際の解凍方法、そして回答の際に黒く変色する現象についをご紹介します。
カニを一番おいしく食べれる解凍方法
カニのうま味を残したまま解凍する一番の方法は、冷蔵解凍になります。
冷蔵解凍の手順
①新聞紙(またはキッチンペーパー)でカニを包みます。
②水切りパットに入れ、それをビニール袋で入れます。
包み紙が濡れてきても、新しく包みなおす必要はありませんが、解凍まで時間がかかりますので、気長に待ってあげましょう。
毛ガニ・甲羅つきは、かにミソが流れでないよう、甲羅を下に向けておくようにしましょう。
そして、カニの足(ポーション)は、食べる分だけを解凍するようにしてください。
解凍→残ったものを再度冷凍は、カニの旨味が低下するだけではなく、質も下げてしまいますので避けましょう。
また、冷蔵解凍する際、カニの種類や大きさによって「時間」が異なります。
この為、以下の時間を目安に行って下さい。
・毛ガニ・タラバガニ(1杯)約24時間
・ズワイガニ(1杯) 約18時間
・タラバガニ(足・カット済み)約18時間
・タラバガニ(足・カットなし)約24時間
・ズワイガニ(足)約12時間
急ぐ場合の解凍方法
カニの解凍には、ほぼ丸1日掛かる為、急に必要となった場合困りますよね。
そんな急ぎ時の解凍には、流水を使って行うのがオススメです。
流水解凍の手順
①ビニール袋に、カニを入れます。
②ボウルに、ビニール袋のカニを入れ、流水に30分程ひたします。
③7割くらい解凍されているのが確認できたらOKです。
流水で完全に溶かしてしまうと、カニの旨味が抜けてしまうので、面倒でも、7割くらいまの解凍に留めて置いて下さいね。
ちなみに、この解凍方法は、エビなどにも適しているので、覚えておくと役立ちますよ。
やってはいけない解凍方法
逆にNGな解凍方法は
茹でる
蒸す
電子レンジ(解凍モードでも×)
の3つです。
熱を使った解凍なので、旨味が抜け出てしまい美味しくなくなります。
この為、どんなに急ぎでも使用するのは避けましょう。
黒く変色する原因
カニを解凍すると、たまに黒く変色するものが見られますよね?
これは、カニの身が酸化したことで起こっています。
カニの身は、たんぱく質で出来ていますが、それが酵素によって分解されアミノ酸に変わります。
アミノ酸には、様々な種類があり、なかにはメラニンの元となるアミノ酸(チロシン)もあり、このチロシンが増えると黒く変色してしまいます。
ちなみに、この現象は生のカニにのみ起こり、ボイル状態のカニには起こりません。
ボイル状態のカニは、加工の際に「加熱」しているので、アミノ酸に変える酵素が破壊されてしまっているからです。
黒く変色してしまうと、傷んでいるのかな?
と心配になってしまいますが、変色だけで味や品質に問題があるわけではありませんので、普通に食べて頂くことが出来ます。
とはいえ、黒くなってしまったものを食べるには抵抗があるといった人もいると思います。
そういった場合、流水で解凍後、直ぐに召し上がることで、変色を防ぐことが出来ますよ。