
蟹が泡を出す理由は生命の危機!?知っておきたい蟹の特徴と呼吸法!
「蟹の念仏」と言うことわざがあるように、カニは泡を吹くという特徴をもっています。
しかし、カニが泡を吹く理由は意外と知られていないものです。
カニの呼吸方法
蟹が泡を吹く理由は、カニのエラに空気が入ってエラの中に含まれた水分と空気が混ざって、口から出てくるためです。
カニは、魚と同じようにエラ呼吸の生き物です。
ちなみに、カニのエラのことをガニと言ったりします。
水中の呼吸は魚と同じように自由自在にできますが、陸に上がると呼吸ができないのです。
カニは陸にいる時には、エラの中に残っている水分を使って呼吸をしています。
そのため、しばらくは陸で活動ができるのです。
泡を吹くのは苦しんでる時?
しかし、陸で活動している時間が長いとエラの中の水分が乾いて無くなってきますので、呼吸ができずに苦しくなってきます。
この時に、カニは水をエラに入れようとして激しく口を動かします。
つまり、カニが泡を吹いている時は酸欠で苦しんでいる時なのです。
カニの口から出る泡の水の成分は、エラの乾燥を防ぐために粘っこい成分になると言われています。
水が粘っこくなると泡は消えにくくなります。
カニが泡を吹いたら
もし、泡を吹いてるカニを見かけたら水を軽くかけて上げると良いかもしれません。
また、カニを持ち帰る時には酸欠にならないように必ず水を入れて上げましょう。
カニを飼う時には、水の中で飼うのはもちろんですが、エラ呼吸とは言え水の中の空気成分を吸収して呼吸をしているので、エアブローなどで水の中に空気成分を送り込んで上げる必要があります。
ちなみに、全てのカニが泡を吹くわけではありません。
両生種と呼ばれる種類のカニは陸上でも泡を吹くことはありません。
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