
毛ガニの旬の時期は1年中!?産地によって漁期が違う
濃厚なカニミソと肉の味で人気の毛ガニは、北海道を代表する美味い食材の一つです。
タラバガニ、ズワイガニと並んで「三大ガニ」として食卓を豪華に飾ってくれる海の恵ですね。
そんな毛ガニの旬の時期について解説します。
毛ガニの旬は?
毛ガニは日本海側を除く、北海道のオホーツク海と太平洋側に多く分布するカニです。
水深150メートルより浅い、水温が15度以下の砂地に好んで生息しています。
一般的にカニといえば冬が旬のイメージがありますが、実は毛ガニには「旬」というものが存在しません。
北海道のオホーツク海、太平洋沿岸のどこかの港では、年間を通して盛んに水揚げされているカニなのです。
その理由は水揚げされる産地の漁期によって旬が違ってくからです。
たとえば、網走沖のオホーツク海では冬場は流氷によって海は閉じ込められてしまいます。そのため、毛ガニ漁が行われるのは流氷が去った3月頃から始まり、7月~8月頃まで行われます。
北海道南西部の白老や登別付近の海では夏の時期、釧路から根室付近の海では秋の時期最盛期となります。
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漁期が違う理由は?
このようにエリアがばらけているのは水温の違いによって産卵や脱皮の時期がずれるから。
また、北海道全体でバランス良く市場に毛ガニを供給するためという理由もあるようです。
このようにエリアがばらけており、一年を通して北海道各地の港で水揚げされているので、私たちはその時々の旬の毛ガニを食する恩恵を受けることができるというわけなのです。
産地による毛ガニの味の違い
オホーツク海で獲れる毛ガニは流氷がもたらす豊富なプランクトンを餌にしているので海の栄養がぎっしりと詰まっていると評判です。
太平洋側の毛ガニは海藻や甲殻類などミネラル成分の多い餌を食べているので風味が良く身が締まっているのが特徴です。
旬の毛ガニはみっしり詰まったカニミソや肉の味はもちろん最高ですが、旬の走りの殻の柔らかい毛ガニを好む方も大勢います。
そのような脱皮したてのカニは若ガニといって、カニミソは少ないですが肉の味は殊の外甘く、何より値段が安く家計にやさしいので、大家族やお腹いっぱい堪能したい方には向いているかもしれません。
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